ご挨拶
第36回日本脳腫瘍病理学会学術集会
会長 小森隆司
東京都立神経病院 検査科部長
この度、第36回日本脳腫瘍病理学会学術集会を2018年9月25日(火)から27日(木)に京王プラザホテル東京において、東京女子医科大学村垣善浩副会長とともに第19回国際神経病理学会(ICN2018)と同時開催させていただくことになりました。ICN2018と同時に開催できることを大変光栄に存じますと共に、大きな責任も感じております。
WHO分類の改訂から間もなく2年となりますが、その間にも新しい知見が次々と発表され、特に悪性度分類については新しい考え方も提示されようとしております。分子分類の導入に続いて、これから数年間に脳腫瘍診断の基本的な考え方が大きく変更されるとともに治療のストラテジーにも影響が出てくる可能性が考えられます。そこで、本学術集会は『脳腫瘍の研究と治療の新時代』をテーマに今後の対応をじっくりと考える場に出来ればと考えております。
今回は文字通り各分野のリーダーの先生方を10名以上お招きして、成人のglioblastoma、lower grade glioma、WHO2016以降の新しい動き、基礎研究等のシンポジウムに加え、小児のグリオーマと胎児性腫瘍に付きましてもシンポジウムを組んでおります。
学会会期中の3日間は第36回学術集会をもってICN2018への出席ともなりますので、両学会のプログラムに参加可能となります。会場は例年に準じて、隣接する2会場を並列に運営し、1会場を英語会場、1会場を日本語会場と致します。英語での発表にご負担を感じる先生もおられるかも知れませんが、発表時間は短めに設定致しましたので、国際学会に不慣れな方の予行練習に充てて頂くことも可能かと存じます。
なお、脳腫瘍病理セミナーは認定試験の日程を考えまして、例年通り6月に開催致します。会場は西新宿の東京医大をお借りすることが出来ました。この場をお借りして、東京医大の関連の先生方には深く御礼申し上げます。
例年の学術大会と比べますと、国際学会との同時開催であるため参加費にご負担をおかけしますが、国内に居ながらにして、最新の国際動向に接することが出来るとともに、研究成果を海外の専門家や参加者に直接問うことが出来る又とない機会です。是非、この機会を存分にご活用頂きたいと存じます。
事務局と致しましても、会員の皆様にとって有意義な会になりますよう、村垣善浩副会長と共に全力を尽くしたいと存じます。
沢山の皆様のご参加をお待ち申し上げます。